不動産アドバイザー(AD)養成講座開設に向けて


不動産アドバイザー(AD)養成講座開設に向けて

『祖母から相続した、空き家をどうしたら良いかアドバイスが欲しい!』

先日、こんなご相談をいただきました。

私が所属するファイナンシャルプランナーで構成された社団が主催する、オンライン相談会でのことでした。

 

空き家を所有されている方であれば、多くの方が心配されることではありますが、課題解決は簡単ではありません。

ますます増え続ける空き家の解消は、売却にしても、建物の有効活用にしても、個人で解決できることばかりではありません。

人口減少に伴う住宅需要の低下などの社会的な問題。

不動産そのものの問題。例えば、接道の不足や崖を背負っている敷地など。

プロの手を借りたいが費用がかかります。建物解体費も同様です。

 

その日はもやもやした気持ちでいましたが、翌日、ご相談者から『お話を聞いて、課題解決に向けて動いてみます!』とメールを頂戴しました。

このメールを拝見して、私は、この方はきっと課題解決をされる。直感しました。

私も嬉しいメールに『良かったら空き家を見に行きます!』と思わず返信しました。

 

でも、ひとつひとつの課題の全てをきめ細かくお手伝いすることは、時間的にも事業収支的にも叶うわけはありません。やはり、所有者自身が出来ることは、ご自身でやってもらうしかありません。

それにはどうすれば良いのか。。。

解決の糸口を見つけ出すアドバイスが出来て、伴走的にサポートすることならできるかもしれないと考えられますが、不特定多数の方に、しかも、課題に個別性の強い空き家において『負』動産を『富』動産にするには、どのようにすべきなのか、考えてしまいます。

 

悩んだ末に思い出しました。

兼ねてより考えていました、消費者向けの講座の開設です。

不動産を所有する多くの方に、不動産のことを知ってもらって、自分で出来ることは自分で行えるように学んでいただく。また、身近の大切な友人、知人にもアドバイスして、お互いにサポートしあえるようになれば。。。理想ですね。

 

弊社では、令和3年度(令和3年4月)から、不動産AD(アドバイザー)養成講座をオンラインで始めようと計画しています。

今回の相談対応をひとつのきっかけに、不動産の課題解決に対して、更に役立つ内容にしていきたいと思います。

 

 

志村 孝次